見やすい名入れカレンダーを作るには? レイアウトのコツ

見やすい名入れカレンダーを作るには? レイアウトのコツ デザインのポイント

年末になればクライアントのもとへ挨拶にうかがい、社名などをプリントした名入れカレンダーを配るという会社も多いはず。

その名入れカレンダー、やはりパッと見たときに会社名がわかるように作りたいものですよね?

ずばり、それを大きく左右するのがレイアウト。配置によって印象はガラリと変わってしまいます。

今回は、文字を見やすく、わかりやすくするためのコツを、年間5000件以上の取引がある当店・名入れカレンダー製作所がお伝えしたいと思います。

カレンダーに名入れ印刷ができる範囲

商品により名入れ印刷ができる範囲が決まっています。

これは、カレンダーのメーカーにより商品ごとに設定されていますが、印刷方法や印刷機によっても変わる場合があります。

名入れ印刷寸法について

「カレンダーの右端に印刷をしたい」といったご希望をいただいた場合は、名入れ印刷寸法の範囲内で印刷をします。

右寄せの場合ならカレンダーの右端に20mm~30mm程度の余白ができます。

名入れ部分を右寄せで印刷した場合

カレンダーの横幅と名入れ印刷寸法のサイズ比較してみてください。

そうすると、どの位置に印刷されるのかがわかります。

カレンダーの大きさと文字のバランス

ここからはレイアウトについてお話ししていきたいと思います。

まず、仕上りに大きく影響するのが文字の大きさ

これは、卓上カレンダーと壁掛けカレンダーのどちらを選ぶかによっても異なります。

基本的に、卓上など小さいカレンダーは印刷スペースがいっぱいになるように文字をレイアウトをします。

対して、サイズの大きい壁掛けカレンダーの場合は?

カレンダーのサイズに比例して、スペースはどんどん大きくなります。

小さなカレンダーと同じように文字をスペースいっぱいに詰めてしまうと、思った以上に大きくてびっくり!

もちろん、とにかく会社名をアピールしたいという場合は別ですが、大きなサイズのカレンダーの場合はスペースの7割程度に納める方がきれいに見えます

ジャンボカレンダーに名入れする場合は7割程度が目安。

なお、当店では印刷前にお客さまにレイアウトをご確認いただくためのPDFをお送りしています。

行間について

キャッチコピー → 社名 → 住所 → 電話番号・FAX番号 → E-mailやURL、といった順番で上から並べてレイアウトされるかと思います。

そうやって並べていくと、長短ができます。

だからといって、無理に文字と文字の間を広げて整えようとすると、かえって見にくくなってしまいます

そんなときにおすすめしたいのが、上下に全てを並べるのではなく、情報を左右に分けて並べるレイアウトです。

スペースを有効活用してすっきり見せる

よく使うのは、社名を左側に大きく配置し、そのほかの情報を右側にする方法です。

もちろん、バランスによるところもありますが、おぼえておくと便利でしょう。

要素ごとの大きさ

レイアウトについてのご相談をいただく際は、社名を一番大きな文字にしていただくようにお願いをしております。

しかし、なかにはサービス名やキャッチコピーを目立たせたいといったご要望もあるかと思います。

目立たせたい文字をはっきり決める

もし、そういったご要望がある場合は詳細欄にご記入のうえスタッフへご相談くださいね。

ここまでご紹介した内容を踏まえて原稿を作成していただくだけでも、きれいなレイアウトに仕上がると思います。

以下では、さらに一歩踏み込んだテクニックについてご紹介していきます。

〒とTELを揃える

ここからはデザインソフト・イラストレーターを使って原稿を作成する際のちょっとしたテクニックです。デザインデータで入稿をされる方は参考にしてみてください。

どれがそろって見える?
左端テキストボックス揃え

「〒」と「TEL」を縦に左揃えにすると、赤い矢印の通りテキストボックス自体は左揃えになっているのですがズレているように見えます。

今度は、スペースを加味して「〒」と「T」の始点を揃えます。しかし、この場合もなんだかズレた印象が。

オブジェクト左端揃え

「〒」と「T」はいずれも文字の中央に縦線があります。それがズレていると不揃いに見えてしますのです。

縦線揃えパターン

この縦の線が1直線に並ぶように配置してみてください。すると、左端は少しずれているのですが、きれいに揃ったように見えます。

複数の住所をきれいにレイアウトするコツ

今度は、事業所など住所が多い場合のちょっとした工夫です。

拠点名を上から順に並べていくことがよくあります。

このときに本社、大阪支店、名古屋支店では文字数が2文字、4文字、5文字とばらばら。

その場合は、一番多い文字数に合わせて、ほかの字間を調整していくととても見やすくなります。

文字間をうまく調整する

住所

複数の住所を並べる場合も、それぞれの間隔を調整して、なるべく差が少ないようにしましょう。

電話番号とFAX番号

電話番号とFAX番号は同じ桁数なのに、なぜか入力していくと終わりの位置がずれることがあります。

これは、数字の幅がそれぞれで異なっていることが原因。

例えば、「1」が多い電話番号と「0」が多い番号で比較してみます。

極端な例にはなりますが、終わりの位置が異なっているのがわかるかと思います。

数字によって見え方が変わる

この時の解決策は「ー」や「()」の位置です。

「ー」や「()」の位置を揃え、そこから数字の位置を調整していくと整えることができます。

まとめ

今回は、名入れカレンダーを注文する際に気をつけたいレイアウトや、イラストレーターでデザインを入稿される方に向けたテクニックをご紹介させていただきました。

上記のほかにもレイアウトにお悩みの場合は当店・名入れカレンダー製作所へご相談ください。

電話やメールはもちろん、オンラインでもお問合せいただけます。